結婚式の乾杯の挨拶は、披露宴のスタートを告げる大切な瞬間です。
短い時間の中で、お祝いの気持ちやエピソードを伝えなければなりません。
「何を話せばいいのか分からない」
「失礼のないようにしたい」
と不安になる方も多いでしょう。
乾杯の挨拶は基本の構成を押さえ、避けるべきフレーズに気を付けていれば大丈夫です。
しっかり準備をして、新郎新婦の門出を心から祝えるように練習しておきましょう。
結婚式乾杯挨拶の構成と注意点
乾杯の挨拶は2分程度に収めるのがおすすめです。
800字を目安に文章をまとめ、話すスピードや間を意識することが大切です。
長すぎると、せっかく考えたエピソードも伝わりにくくなってしまいます。
また、披露宴の開始を合図する役割があるので、明るくスマートに行いましょう。
押さえておきたい基本的な構成は、以下の4点となります。
この流れに沿って乾杯の挨拶を考えていきましょう。
自己紹介
名前と新郎新婦との関係を簡単に伝えましょう。
その際、「ただ今ご紹介にあずかりました」と前置きすると、好印象を与えます。
祝辞
新郎新婦や両家の親族に向けて、お祝いの言葉を贈ります。
こちらも一言、二言程度にまとめましょう。
エピソードやはなむけの言葉
乾杯の挨拶の中でのメインとなる部分です。
新郎新婦との思い出や名言などを交えて、ふたりの未来を祝福します。
乾杯
最後に、乾杯のひと言を添えます。
ゲスト全員が乾杯のタイミングを合わせやすいよう、グラスを掲げて「乾杯!」と締めるのが一般的です。
【注意ポイント】
言葉遣い
職場の上司や関係者が参加している結婚式では、カジュアルすぎる話し方はふさわしくありません。
丁寧な言葉遣いを意識しましょう。
ただし、友人が中心の式では、硬すぎる言葉使いも場の雰囲気に合わない可能性があります。
事前にどのような結婚式を予定しているか、新郎新婦に確認をとっておくと安心です。
エピソードの内容
古い価値観をあらわす言葉が入っていないか、チェックしましょう。
「結婚して一人前になった」というフレーズや、男女の役割分担に関する話は、新郎新婦だけでなく、ゲストにも居心地の悪さを感じさせてしまいます。
また、思い出話に花を咲かせたつもりが、「ゲストの前では話してほしくないエピソードだった」ということもありえます。
悩んだときは、本人に確認するか、第三者に相談するとよいでしょう。
名前の間違い
新郎新婦を名前で呼び合う間柄でない場合、意外と見落としがちなのが名前の読み方です。
招待状にフルネームが書いてありますが、実は特殊な読み方だったケースもあります。
思い込みは避け、事前に確認しておきましょう。
シンプルで心に残る乾杯挨拶の例文集
新郎新婦との関係性が上司・恩師・友人の場合の例文をご紹介します。
どれも300字前後で、ゆっくり話して1分程度の文章となっています。
こちらをベースにエピソードを織り交ぜていきながら、2分ほどに仕上げるのがおすすめです。
新郎(または新婦)の上司の場合
ただいまご紹介にあずかりました、新郎(または新婦)の上司の◯◯と申します。
僭越ながら、乾杯の音頭を取らせていただきます。
新郎さん、新婦さん、本日は誠におめでとうございます。
ご両家ならびにご親族の皆さまにおかれましても、心よりお祝い申し上げます。
新郎(または新婦)さんとは、新入社員として配属されたときからの付き合いですが、
いつも実直に仕事をこなし、周囲へのフォローや気配りを欠かさない方です。
きっと家庭においても、良き伴侶になると確信しております。
これからはお二人で支え合いながら、幸せな家庭を築いてください。
それでは、乾杯のご唱和をお願いいたします。乾杯!
新郎(または新婦)の恩師の場合
ただいまご紹介にあずかりました、△△で教師をしております◯◯と申します。
このような素晴らしい場で乾杯の音頭を取らせていただくことを大変光栄に思います。
新郎さん、新婦さん、本日は誠におめでとうございます。
ご両家ならびにご親族の皆さまにおかれましても、心よりお祝い申し上げます。
私は新郎(または新婦)さんが学生時代に所属していた△△部の顧問を務めておりました。
当時からしっかり者の新郎(または新婦)さんは責任感が強く、後輩たちを引っ張る頼れるリーダーでした。
きっとこれからも、その素晴らしい人柄で、家庭を支える良き伴侶となることでしょう。
お互いを思いやりながら、温かな家庭を築いてください。
それでは、新郎新婦ならびにご両家のさらなるご多幸とご発展を願い、乾杯!
新郎(または新婦)の友人の場合
ただいまご紹介にあずかりました、新郎(または新婦)の友人の◯◯と申します。
多くの諸先輩方がいらっしゃる中で、大役を務めさせていただきます。
新郎さん、新婦さん、ご結婚おめでとうございます。
ご両家、ご親族の皆さまにおかれましても、心からお祝い申し上げます。
(新郎または新婦)さんとは学生時代からの長い付き合いがあり、
楽しいときも辛いときも共に過ごしてきました。
無二の親友である(新郎または新婦)さんが、素敵なパートナーと新しい人生を歩み出す姿を見られて、
本当に嬉しく思います。
どうか、笑顔と幸せのあふれる家庭を築いてください。
それでは、素敵なお2人の新たな門出を祝しまして、乾杯!
乾杯挨拶を成功させるための準備と練習方法
たくさんのゲストが見守る中での挨拶は、緊張してしまう方も多いでしょう。
カンペを見ても失礼にはあたりませんので、忘れたときのために用意しておくと安心です。
内容を忘れて焦るよりも、カンペを確認しながら話すほうがスマートに進められます。
ただし、ずっと下を向かず、要所を確認する程度に留めましょう。
また、結婚式が始まる前に挨拶をする立ち位置を確認しておくのもおすすめです。
ゲストからどのように見えるのかを知っておくことで、緊張が和らぎますよ。
言い慣れない言葉も多いですが、本番想定しゆっくり話すことを意識しましょう。
噛んでも焦らず、言い直せるよう準備しておくと安心です。
練習の際は、家族や友人に聞いてもらったり、動画に撮ることをおすすめします。
自分の姿を客観的に見ることで改善点が見つかったり、ちゃんと話せている安心感が得られます。
新郎新婦やゲストに合わせた乾杯の言葉の工夫
乾杯の挨拶は定型文にオリジナルなエピソードを加えと、より心のこもったスピーチになります。
特に「普段とのギャップを伝えること」は、盛り上がるポイントの一つです。
例えば、職場や友人の前と、恋人の話をするときで表情が違うなど、
パートナーが喜ぶエピソードを加えると、場も和みます。
また、印象的な思い出を語るのも素敵ですが、ゲスト全員に伝わる内容かどうか確認しておきましょう。
内輪ネタすぎる話よりも、誰もが共感できるエピソードを選ぶと、より良いスピーチになりますよ。
エピソードを短くまとめるのが難しい場合は、名言やことわざを引用するのもおすすめです。
たとえば、『星の王子さま』の作者サン=テグジュペリの言葉。
「愛とはお互いに見つめあうことではなく、一緒に同じ方向を見つめることである」
このような名言を引用し、「夫婦とは」「結婚とは」といった言葉に繋げると、スピーチに深みが生まれます。
乾杯挨拶で避けるべきフレーズとその対策
結婚式では「忌み言葉」と「重ね言葉」を避けるのがマナーとされています。
どちらも縁起が悪いとされるため、書き上げた原稿を見直し、無意識に使っていないか確認しましょう。
忌み言葉
別れや不幸を連想させる言葉が「忌み言葉」です。
たとえば、「終わる」や「戻る」「分ける」などが挙げられます。
意識をしないと使ってしまいがちな言葉なので、ポジティブな表現に言い換えましょう。
重ね言葉
再婚を連想させる言葉として避けられています。
結婚式以外では使われやすい「いよいよ」「ますます」などは重ね言葉なので要注意です。
「繰り返しにはなりますが」といったワードも避けていきましょう。
これらの言葉は事前に原稿を用意しておくことで、使用を防ぐことができます。
「スピーチは得意だから」とその場の流れに任せていると、結婚式特有のNGワードを使ってしまう可能性も。
油断せず、しっかり確認しておきましょう。